▼革について
扱う革は、食用の畜産で その副産物です。
人類が誕生し、生きていく為に狩りをして食糧とし、その動物の毛皮などで身を守り生活に役立たせる為、 植物から抽出した渋などに漬け込む事で、丈夫で長く使える【革】が生まれたのであろうと言われています。
革は、 種類や部位・仕上げまでの工程など様々で、使い方や用途により向き不向き・メリットデメリットも変わり、使う方の好みでも違ってきます。
燃やしても有害物質の出ない 植物から採取した渋などで鞣されたタンニン革(ヌメ革)は、生命が宿っていた証しともなる血筋やシワなどもあり 1枚の革の中でも表情が違っていたりと、革好きには、これもたまらない魅力で経年変化も楽しめます。
薬品を使い 本来の表面のキズをなくしたりし、色落ちしにくい・傷がつきにくい、全体的に統一している…、また経年変化を気にしなくてもよい革は、クローム革(クロム革)になります。衣類や椅子、ソファーなど用途に合うように仕上げられており経年変化が苦手な方にも好まれます。
▼扱っている革について
産地、タンナー、どのように仕上げられたか・・・など 出来る限りを知り、惚れ込んだ革を扱っています。
メインで使用している革は、部位がショルダー、主にフランス産の牝牛が原皮でイタリアの老舗タンナーにて、植物の渋( フルベジタブルタンニン)のみを使用し、皮から革へと鞣されています。
革の香りは、タンナーさんによって違います。
植物の渋を何種類か混ぜたり、比率も違うので当然ですが、惚れ込んでいるタンナーさんの革の香りはたまりせん。
▼毛付き革
長く扱っていますので、よくご質問いただくのですが、一般的に通称【ハラコ】と呼ばれている革は、毛付き革になります。
もともとのハラコは、漢字で書いて【腹子】。牛の胎児という意味で、死産などで生命を絶たれてしまった胎児の皮を呼んでいたものです。
現在、通称ハラコとして商品に使われ流通しているものは、毛が付いた状態の革をきれいに処理し、染色や柄などをプリントされた物となります。
その他、ケアなど含めまして、ご質問いただきました際などにもお伝えしております
長くご愛用していただけるようにメンテナンス等承りますので、いつでもご相談くださいませ。